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ダイヤモンドの中心は、君

染み込んでうるおっていく

「まいごなぼくらの旅ごはん」で、物語の発端となる定食屋の常連さんが「スーパーでもコンビニでも、金さえ出しゃあいくらだって食い物は手に入る。出来合いを買うのは悪いことじゃない。経済はそれで回ってんだからさ。ただな、そんな風に生命をつなぐだけじゃあ、人間は乾いていっちまうんだ」と言う場面がある。

大勢のおなかを満たすために作られたものより、私の私による私のためのごはんでわたしはうるおっていっているんだなあと、なんだかここ最近ことばにできなかった思いがすとんと腑に落ちた気がした。

ズッキーニの肉詰めを作る。肉だねを作るとき、東京すみっこごはんのハンバーグ回で「ねばりけ」の大切さがじっくりと書かれていたのでまだこれは本物のねばりけではないと思いながらきちんとねばらせた。

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5兆点満点の料理ができてしまった。おいしすぎてわたしは天才なんじゃないか。天才なのは料理を開発して誰が食べてもおいしくなるようレシピを書き起こした人。本当にありがとうまたうるおった。

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作っている途中で切ったズッキーニの断面が美しくて惚れ惚れした。こういうみずみずしさが染み込んでわたしのうるおいになる。

冷蔵庫のスペースがどんどん足りなくなっている。調味料の侵略の速さが尋常でない。調味料が家に揃っている安心感はすごい。肉だねを作るとき、ひき肉を100gずつ分けて冷凍したが冷凍庫に解凍したらいつでも使えるひき肉があるという安心感もすごかった。

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天気がよくなかったけどおじさんに帽子かぶせてあげた。似合いますね。

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バナナとたまごだけでパンケーキが作れるらしいと聞き、「またまたぁ」と思って作ったけど「バナナとたまごを焼いた味だなあ」と思うものができあがった。きっと二度と作らないだろう。

バナナは思ってたより簡単にピューレ状になる、ということがわかったので、バナナを使って何かを作ることはまた今度やりたいと思う。

梅雨はやく終わらんかな