一度閉めると開けるのに覚悟がいる

我が家にはクローゼットがない。

かろうじて、小さな押入れのようなものがあり、終わった季節の服や客用の布団、あまり使わないキャリーケース、思い出の品などが所狭しと詰まっている。普段着る服は、部屋の中でどーんと幅を利かせている大きなラックにS字フックと物干し竿を駆使してかけている。

5月の下旬頃、長袖の服はほとんどすべて押入れの中に仕舞った。我が家は狭いので、押し入れの扉の前にも気付いたらものがたくさん置かれている。全身鏡や、かばんなど。そのため、押し入れを開けようと思うと押入れの前に置いてある者たちを一度すべてどかさなければならない。これは大変めんどうだ。

今日はとんでもなく寒かった。風邪でもないのに鼻水が出てきたので、「とんでもない寒さだぞ」と思うが長袖の服を着るためには押し入れを開けなければならない。迷いに迷って、暖房を入れた。この7月に！！！！！！！！たまらない屈辱だ。なんと29度の暖房を入れたにも関わらず寒く、仕方なく家の中にいるにもかかわらずラックにかけてある外出用のジャケットを羽織った。なんだよ・・・・・・・・。という気持ち。

昨日は今井真実さんのレシピでとうもろこしのオムレツを作った。

焼き方まで丁寧に書いてあるのでオムレツを焼くのがへたなわたしでもふっくらと焼くことができたしほんのり甘くてチーズの塩気も重なってすごくおいしかった。旬のとうもろこしを使ってふかふかのオムレツを作り、モッツァレラチーズが伸びることにうっとりし、とうもろこしのビールを飲んだ夏の夜がある。こういうことだけを覚えて生きていたいと思う。