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ダイヤモンドの中心は、君

ビジュアルの意図がわからない

東京にいられるうちになるべく行きたかったところと思い出の味を堪能しよう、ということで、今日は中野に向かった。中野には行ってみたいラーメン屋が無数にあり、その中でも絶対に一度食べてみたかった牡蠣担々麺を食べに行く。

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人生でいちばんおいしいラーメンを食べてしまったので、今後のラーメン人生をわたしは「ただいま変身中よりおいしいかどうか」で測るようになってしまうのだな…………。と思った。1辛だと全く辛くなかったのでもう一度行ってもう少し辛いものを食べたい。ビールもおいしかった。白ワインをぜひ復活させてほしい。

そのあとはブロードウェイを冷やかし、デイリーチコで4段ソフトクリームを食べ、家に帰る。歩いている道の途中にあるケーキ屋に心を惹かれたが、ケーキ屋の看板ビジュアルがヒゲのおじさんだったので「……???」となった。カーネル・サンダースやリクローおじさんのような紳士ではなく、モサッとしたひげのおじさんだ。このビジュアルで「おいしそう」と思えるジャンルはカレー屋のみでは……???と思ったが、ケースの中にあるアップルパイが非常においしそうだったので中に入った。中に入ると、奥からのそりとビジュアルどおりのおじさんが出てきた。国籍が不明だ。マジでなんなんだ……と思ったが、アップルパイではなく珍しかったズッキーニのパウンドケーキを買った。帰宅して食べると、これがものすご……っくおいしかったので……また行きたい……ズッキーニの瑞々しさとシナモンの香りが絶妙で、どっしりしていておいしかった。

調べたら割とちゃんと人気店のもよう。

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ペンシルバニア生まれのカインさん」が作っているらしい。キャロットケーキ確かにめっちゃおいしそうだったんだよな~~~次に行くときはキャロットケーキを買おう。まだ中野に行きたいラーメン屋があるから、ラーメン食べて、ケーキ買って帰ろう。

上京して最初の頃、ブラック企業で薄給で友達もおらず、楽しみは中野ブロードウェイで電王や嵐のグッズを見ることだった。ブロードウェイにあるものたちはどれもこれもキラキラと光りを放っていた。今は買いたいグッズがあればメルカリを開けば買えるし、簡単だけど、ショーケースを眺めるあの日の温度は何にも変えられないわたしの大切な思い出だ。駅寄りの、オタクたちの熱でギラギラしたエリアも、奥に進んだところにある病院や布屋や修理屋が並ぶあまりにも生活感のある色褪せたエリアも、ブロードウェイにはすべてがある。

東京にはすべてがある。

わたしはすべてはいらないから、手に余らない程度のものを抱えて、西に進む。