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ダイヤモンドの中心は、君

ばってん、変わらんもんもあるったい

これはあの有名な博多通りもんのCMで長谷川法世さんが言う福岡人には有名すぎる台詞である。「ま、通りもんでも食べんね。」引っ越ししてこのCMが流れたらわたし、泣くかもしれん。いやでも13年前に引き戻されてしまうから。

さまぁ~ず×さまぁ~ずが9月末で終わる。さまぁ~ず×さまぁ~ずは2007年に始まった番組で、わたしは2007年に新卒で上京してきた。そして2020年、わたしが東京から去る年に、終わる。変わっていくもの、いつか終わるもの、そんなことばっかりだ。

東京で暮らし始めてから今までの間に、何が変わったかな、まず、スカイツリーができた。新宿駅の東西出口が繋がって、永遠に続いていた下北沢の駅工事が終わった(終わったんだよね????)。青山劇場が閉館して、渋谷にヒカリエとミッドランドスクエアと宮下パークができた。渋谷はパルコが何年もかけたリニューアルをしたり渋谷公会堂が何度か名前を変えたり街の新陳代謝がめざましい。家と職場のルートで行動範囲が決まりがちなので、たまにしか行かない街に行くとかわりように驚く。わたしが秋葉原で働いていた頃に比べて今の秋葉原や上野はまったく違うと言っていいくらい新しくなったし、きっと池袋や品川もそうなんだろう。

わたしは東京における「〇〇も変わったよね」はマウンティングだと思っている。変化を知っているということは、そこに長く住んでいる証だからだ。東京に長く住めることはすごい。

福岡もだいぶ変わった。東京に住み始めてからも何度か行ったが、オフィス街でしかなかった博多駅に阪急とKITTEとマルイができて一気に若者の街になった。天神にはパルコができてギャルとサブカルだけの街ではなくなった。福岡空港も新しいお店が続々と現れ魅力的な空港になっている。

どこかで暮らすということは、その街の変化を見つめることだ。わたしは見つめる先を変える。これは街の変化ではなく、わたしの変化。そこで一緒に変わっていくということ。

あの頃とは違う福岡空港で、あの頃と変わらないきいろのパッケージを見たら、泣くかもしれない。

そして数年後、今と違う羽田空港で何が変わってないと思うんだろう。そんなことを想像してみる。