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ダイヤモンドの中心は、君

ぶどうかんのはなし

次の日になっても、1日中ぶどうかんのことを思い出していました。瞳を閉じるたびに、燃え盛るみたいな熱量が蘇ってきた。もうなんか、放心状態、がこんなに長く続いたのは2012年の元旦以来です。w はじめてとはいわない。でも、はじめてみたいに、そんな感情に再会した。
人生でいちばん楽しい日でした。こんなに眩しい光景がこの世にはあったんだなあと思いました。
なんかもうそれこそ、これから先このライヴが終わった世界で生きていくのがつらい、と思うくらいには。





毒気を抜かれた。
出てきた瞬間の顔を見た時の感覚は、そのひとことで言い表せると思う。
例に漏れずオープニング映像の途中で涙腺は切れてしまって泣いてたのですが、スクリーンに映ったたくみくんの目から涙が溢れて筋になってるのを見たら、もう今まで燻っていた黒い気持ちの残滓がすべて雲散霧消した。溶けてなくなった。
正直言うと、武道館がはじまるまで怖くて仕方がなかった。何度、一緒に行く友達に行けないって言おうかと思った。当日も、飛行機が飛ばなければいいと思ったし、インフルエンザとかノロウイルスとかで行けなくなればいいと思った。
そのくらい怖かった。
あの時かんじた悔しさとかやるせなさとか悲しさを全部詰めて、持ち込んで、つまんないライヴだったなあ、これですっきりさようならって、思うんだろうなあと予想していた。
でも、たくみくんの涙で全部の毒気が抜かれて、きつく縛って出てこないようにしてた大好きがどばーーーーーって溢れて。
もうそこからは、すっごく好きで眩しくて死んじゃいそうなくらいかっこいいと思って見てた。
思い出せる楽しかった場面はたくさんあるんだけど、いちばん残ってるのはやっぱりFLAMEの。センターステージで吠えてるたくみくんで。
あの姿見た時に、こんな理性ぶっちぎれてるの名古屋クアトロ以来だなって思った。
お願いだから、あの時みたいなたくみくんがもっかいだけ、もっかいだけ見たいと思ってた。それが夢だった。
武道館の中心で、たったひとりで、たったひとりみたいに、たったひとりのように、たったひとりだけで、猛り狂うたくみくんを見ていたら、ああこういう姿がみたかったんだ、って、ここは私にとっても夢の舞台であった、と、胸がねじ切れるほどにせつなく思った。
わたしが行かなかった半年間で彼らは信じられないくらいかっこよく逞しくなっていて。
たくみくんはもう自信に溢れてて。どこも頼りなくなくて。知らない人みたいにかっこよくて。でもやっぱりたくみくんで。たくみくんのことが大好きだった。
大切なものがあって。
私はそれを守らないといけなくて。
だからDISH//のことは知らないふりをしてないといけなくて。
でも、DISH//も役者も学校も全部たいせつにしてここまできたたくみくんのことを思うと。
わたしも全部を守ろうと思った。
恵比寿物語じゃなくて、変顔でバイバイで終わった。
未来しかない、終わり方だった。
眩しかった。
わたしの来年の予定は決まったな、と思った。
楽しみだな。
行く道と帰る道、両方、たくさんの友達と遭遇して、そのたびに久しぶりだねって何やってるんですか現場来てくださいよって言われるのが、すごく嬉しかった。誘われるのは嬉しい。
東京でも寂しくなかったのはあの現場で過ごした日々のおかげです。ほんとうにありがとう。
たくさんたくさん、ありがとう。
気が向いたらまた行きたいな。
それまでに毎日をがんばります。