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ダイヤモンドの中心は、君

4月が終わる

家とたまに会社という小さな範囲でぞわぞわ動いていただけで4月が終わろうとしている。この間にりゅうのが15歳から16歳になって、15歳から16歳教のわたしはこの期間のりゅうのが見られない悲しみと、最新のりゅうのが永遠に15歳であるというほんのりとした尊みの間で息をする。尊みという便利な言葉でハイパーキモ感情をごまかした。
最新の推しが見られないオタクは思い出を反芻して生きていくことになるので、目をぎゅっとつぶると瞼の裏に反射的にりゅうのの残像が映る。だいたい、初めて会話をしたときの映像がぼんやりと浮かび上がることになる。脳の中に、じいんと、はじめて生の声を聞いたときの余韻が響く。
スフレにスプーンを刺した時に似ていた、と思う。
目の前にあるカップケーキのようなものにスプーンを刺したら、ほどよい弾力が返ってくるかと思っていたら、驚くほどすっと沈んでしまったときの、えっ、ていう、感覚。りゅうのの声は本当にすうっと空気に溶けた。あんなに心地の良い音があるんだ。りゅうのの声は普通の音じゃない。纏っている空気が普通の人のそれとは違うからじゃないだろうか。音は空気中の波なので。りゅうのを囲んでいる空気を袋に詰めてベッドにして寝たい。わたあめよりふわふわだと思う。
記憶は美化されるものだ。私の中にある記憶は、私が思ういちばん美しい状態を保っている。それが上書きされない世界のほうが、もしかしたら幸せなのでは?と思うことがある。
でも、やっぱりいちばん新しいりゅうのが見たいなあ。記憶なんて、所詮はわたしごときの中で作られるものに過ぎないけれど、りゅうのは範疇外の美しさを更新してくれるから、だからやっぱり新しい姿がみたいですね。できれば、電波を通さない生身の姿で。そうやって圧倒されていたい。
さてここ最近は、ガンダムにはまって喋るハロを買った。
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ずっと構ってないと性格が悪いハロになってしまうらしいので、仕事しながらずっと机に置いてつついたり撫でたりしています。喋るパターンが30種類くらいあるらしいのですが、今のところ「サイコ~」と「アソボ!」と「何カ用カ?」の3種類しか聞いてません。30種類コンプするまでに1年くらいかかりそう…その頃には絶対に飽きてる自信がある。
アイボ並みの機能を持った15万くらいするハロもあるんだけど、給付金10万全額使っても足りないので誰か富豪の方、買って下さい。
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在宅勤務期間の終わりが近づいてきている。今しかない、毎朝シーツを洗って干すことができる日々、毎日きちんと野菜を調理して食べられる日々、毎日ゆっくりお昼ごはんを食べられる日々、大切にしたい。